結束バンドでらくらく作業
2020年2月21日

紫外線に負けないケーブルとは

太陽光線に含まれる紫外線は、宇宙から地球の地上にまで到達する、とても強力な電磁波の一種です。

多くは成層圏で吸収されますが、それでも地上に降り注ぐ量は少なくありませんし、直接浴びれば人も物もダメージを受けます。一般的には日焼けの原因として知られ、対策をしないと将来的にシミが残ることになりますから、紫外線の影響がどれだけ大きいかが分かります。また、プラスチックは白化して粉を吹いたり色褪せますし、印刷物のインクも分解されて色が抜けてしまいます。

これをケーブルに当てはめると、被覆の表面から変質や劣化が起こり、やがて柔軟性や耐久性が低下してヒビ割れたり、そこから水分が入り込むので要注意です。ケーブルにおける紫外線の存在は、メリットといえる部分が殆どなく、逆に劣化を引き起こす遠ざけるべき要因だといえます。夏場は頭上から降り注ぎますし、冬は冬で浅い角度から建物の壁面を狙うかのように、紫外線がケーブルなどにダメージを与えます。

被覆が変色する程度ならまだマシですが、劣化して絶縁性が失われるとなると、流石にそのままケーブルを使用するのは不可能です。解決策があるとしたら、それはケーブルを紫外線に耐えられる耐候性タイプに切り替えて、寿命を現状よりも長くするのが現実的な答えとなります。耐候性を備える素材でカバーしたり、コーティング剤で凌ぐ手もありますが、被覆の劣化状況が分かりにくくなりますし、何より手間が掛かるので入れ替えが賢明です。

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